2016年5月1日 投稿記事

平成28年5月1日

林病院 北陸リウマチ膠原病センター設立のご案内

新緑の候 皆様益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
                              
私、この度、約10年間勤務致しました金沢医科大学血液免疫内科学講座教授を退職し平成28年4月1日付をもちまして、福井県越前市の林病院 北陸リウマチ膠原病センターの設立に伴い、センター長に就任致しました。

当職に就任するまでは、金沢医科大学理事長らのパワハラによる不当な解雇に対し、裁判で争い地位保全で復職しようと努めて参りました。しかしながら、既に裁判は2年の歳月が経過し、この間に6人もの部下が理事長および理事長に任命された新教授の運営に嫌気がさして退職致しました。私も現在では職場復帰の意思はなくなりましたが、金沢医大理事長らが行っている横暴や不正を今後も訴えていくために、解雇不当などの3件の裁判は継続していく所存でございます。これまでと変わらぬご理解ご支援をお願い申し上げます。

さて、これまで10年間金沢でリウマチ膠原病の診療に携わって参りまして、北陸の多くの先生方と強いネットワークが築け、たくさんの患者さんとも深い絆で結ばれました。と同時に京阪神などの都市圏に比べて北陸はこの分野の診療が非常に手薄である事を身を持って実感致しました。そこで、北陸でリウマチ膠原病診療拠点を作る事が、私に出来る最高の仕事だと決意致しました。金沢医大の2人の部下も参加してくれ、3年後の病院新築オープンまでに充実したセンターになるよう努力致します。将来的には福井県内は勿論、石川、富山の北陸圏のリウマチ膠原病患者さんにも頼って頂けるセンターに育て上げたいと願っております。

このホームページをご覧いただいた患者様お一人お一人に、これまでのご支援をお礼申し上げます。北陸のリウマチ膠原病診療の向上に残りの人生を捧げる事が自分の使命であり、皆さまへのご恩返しと思っています。どうか今後ともよろしくお願い致します。

平成28年4月吉日
                      
林病院 北陸リウマチ膠原病センター
センター長 梅原久範

 

2015年7月29日 投稿記事

平成27年7月29日

梅原久範先生を支援する患者会の皆さまへ

 この度、梅原先生からのご報告がありましたので患者会よりコメントを寄せさせて頂きます。新聞報道にありますように、名実共に先生の潔白が明らかになりました。この日を本当に心から祈り待ち望んでいましたので、この上ない喜びです。

地位保全裁判ではなかなか現場の状況を裁判官に理解していただけず、良い結果に結びつかなかったのですが、今回の不起訴の決定は、梅原先生の潔白が証明され、大学側の不当な行いに一矢報いる事が出来たという感慨があります。

ここまでの戦いには、言葉に現し尽くせない苦悩がありました。「どうしてこんな患者さん思いの良い先生がこんな酷い目に合うの?」という疑問、「早く私たち患者に先生を返して欲しい」という思いを抱えて参りました。梅原先生ご自身も「早く患者さんの元に戻して欲しい」と強く訴えて来られました。まだこの願いは叶っていません。しかし、今回の結果を機に、今後も梅原先生を支援する先生方と私たち患者が一丸となり、正義のために戦っていきたいと思います。どうぞ、これまでと変わらぬご支援、ご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。

 梅原久範先生を支援する患者会 平成27年7月28日

 

 

2015年7月28日 投稿記事

 

 

ご支援頂いています皆様へ

これまで温かいご支援を頂き感謝申し上げます。

石川県在住の方は地元新聞に報道されていましたのでご存知かもしれませんが、金沢医科大学竹越理事長が行った私に対する複数の詐欺告訴事件について、金沢地方検察庁は、7月17日、すべて不起訴処分と決定しましたのでご報告させていただきます。

その経緯ですが、竹越理事長は、H25年2月に1度目、5月に2度目の告訴をし、6月10日に教授室と自宅などに警察による家宅捜索を受けました。竹越理事長は告訴した2つの件について全く罪になりそうにないとわかると、更には、8月に2度の計4回にも及ぶ告訴を繰り返しました。

私は、H26年2月〜3月にかけて9日間の警察事情聴取を受け、刑事さんに全てをお話し供述調書に署名捺印致しました。事情聴取を受けて私の追い出しを狙った不当な告訴であると改めて確信しました。その後、案件は検察庁に送られて捜査されていました。

一方、学内では、平成25年6月10日の家宅捜索直後に竹越理事長に呼び出され、副病院長、診療科長、薬事倫理委員長、地域連携部長などの要職解任を告知されました。そして、学長・病院長を加えた考査委員会なるものを組織し、2名の大学顧問弁護士による20数回の糾弾的聴取が始まりました。その間、北陸内科学会会長辞任を強要され、多くの共同研究者と進めていた厚労省・文部省への科学研究費申請書を今後一切受け付けないなどの妨害を受けていました。竹越理事長が「警察で潰せなければ学内で潰せ」と指示を出したと聞いています。

私は、大学・理事長・学長に対して「科研費申請妨害事件裁判」、「不当解任事件裁判」、「解雇不当裁判」を提訴し戦って参りました。1日も早く潔白の証明が欲しかったのですが、2年という歳月がかかってしまいました。

今の金沢医科大学は、理事会全員、大学評議員のほぼ全員が理事長の親派で固められ、理事長らの不正を指摘する人間は退職したか私のように排斥されたかで、数多くの不正を誰も指摘できない状況になっています。私は、勝算は少ないかもしれませんが、これまで同様に正悪を訴える裁判を続けて行く所存です。今回の不起訴処分が、理事長の不当不正の究明の糸口になることを願っています。

話は少し変わりますが、近年、「IgG4関連疾患」という新しい病気が日本から発信され、世界的にも21世紀に発見された新しい疾患だと大きなインパクトを与えています。これまで全国の先生方と心血注いで確立してきましたIgG4研究班の業績に、地方大学の私的スキャンダルで傷がつく事がとても心配でした。今回の不起訴処分で、全国の先生方にも厚生労働省にもご迷惑をおかけする可能性が無くなったことが大きな喜びです。

このような苦難には合いましたが、多くの患者さんや先生方、友人達から、厚い信頼と温かな励ましと大きな期待を頂けましたことは一生の宝物です。こんな目に合わなければ受け取ることが出来なかったものかもしれません。みなさまのお気持ちで本当に救われました。微力ながらリウマチ膠原病患者さんの診療とこれまでの研究の完成のために邁進いたします。どうぞ、これからもご支援とご指導をよろしくお願いいたします。

平成27年7月28日 梅原 久範

追伸:新聞記事の最後の大学コメント、「不起訴の決定(大学から詐欺犯が出なかったこと)は残念」というのは滑稽ですよね。

 

※地元新聞記事についてはこちらをご覧ください

裁判の経過報告 (平成27年6月15日)

27年6月15日

平成27年6月7日

ご支援頂いています皆さまへ

これまで、本当に温かいご支援をいただきありがとうございます。

平成26年3月31日に竹越理事長に金沢医科大学を解雇された後、1日も早く患者の皆様のもとに戻って、これまでの診療や研究が再開できるように、金沢地方裁判所および名古屋高等裁判所金沢支部に地位の保全を訴えてきました。

竹越理事長は、私を排除するために、部下に命じて少しでも問題になりそうな私の行為を探し、私の解雇理由として挙げてきました。地位保全裁判では、真摯に説明と弁明を行い、ほとんどの解雇理由については理由がないと裁判官を説得できましたが、医療の実情や現場に対する裁判官の理解のなさのため、一部の形式的な学内規則違反(特に秘書に電子カルテ入力をさせたこと)について杓子定規な判断をされ、理事長側の思い通りの結果になりました。

現実の医療は、外来秘書の手助けを借りて行うのが一般で、厚労省も医師の負担軽減の方策として強く奨励しています。しかし、金沢医科大学の電子カルテシステムは、日本で最も古く、代行入力を証明するID/パスワードの承認機能というものがついていないために、秘書に私のID/パスワードで仕事をしてもらわなければなりませんでした。その実情を裁判官には理解してもらえませんでした。また、同じことを病院長や他の理事教授もやっていますが、そのことは不問にされました。

現在、文科省は国立大学病院の経営改善のために、学長への権力集中を進めてガバナンス(企業統治)の強化を推進しています。しかし、金沢医大は40年前からずっと、理事長が学長も病院長も指名するという完全な独裁運営が行われて来ました。竹越理事長に変わってからはその弊害が顕著で、理事長に少しでも反対するものは排除するという方針のもとに行われたのが今回の私の解雇です。今の金沢医大に必要なのは、理事長への権力集中ではなく、不正や横暴を抑制するための公正さと透明性だと思います。

不当な独裁運営が、教育を担う大学、患者の命を守る病院で行われている事自体をなんとかしなければいけないと思っています。そこで、この度、ご支援頂いた多くの方々の意見をお聞きした上で、金沢医大に対して解雇無効裁判を京都地裁に提訴いたしました。

これまで多大なご支援を頂きながら地位保全が叶わず、特に、患者の皆さんには、沢山の署名や嘆願行動までして頂きながら、金沢医大で皆さんの診療に携わる事が出来なくなっている事が一番辛いです。

私は、京都(久野病院)金沢(城北病院)福井(林病院)舞鶴(共済病院)京都と各地の病院でリウマチ膠原病外来を務めながらも毎日元気にやっています。これからも、どんな妨害が有ろうとも医療に対する熱意は変わりませんし、私自身もこれまでと変わらないままでいたいと願っています。

どうか上記の事情をご理解の上、これまで同様、温かい応援を頂ければ幸せです。

梅原 久範

裁判の経過報告 (平成27年3月20日)

梅原先生より、裁判の経過のご連絡をいただきましたので、皆様にお知らせ致します。

27年3月20日

ご支援頂いています皆様へ

早いもので、梅原先生が金沢医科大学を解雇されて1年が経ちます。これまで地位保全裁判で戦って来られましたが、それも3月12日に結審致しました。決定はほどなく言い渡されるとのことでした。

理事長は、梅原先生を追い出すために、電子カルテ、講座会計簿、学会研究会書類などから、実に15項目にも及ぶ嫌疑を創出し、解雇理由として挙げてきました。

大半がいいがかりに近いものですが、一つ一つを説明して反論しなければならず、弁護士さんのお力添えで膨大な文書と資料を裁判所に提出されました。梅原先生は多くの嫌疑をかけられましたが、知らずに学内規則に違反してしまった行為や、患者さんや診療のためとはいえ学内規則に違反していた行為は初めから素直に認めて来られました。

しかし金沢医大側は梅原先生が患者さんの命にかかわるような重大なミスや研究者としてあってはならない論文ねつ造などの不正を犯していないにもかかわらず、15もの極めて些細な嫌疑を挙げて解雇しようとしました。

例えば、梅原先生が電子カルテのIDパスワードを秘書と共有して診療したことに関しましては、実際の医療ではすでに多くの病院で医者の代行入力が認められていますが、金沢医大には代行システムがありません。梅原先生は極めて多くの患者に対しできるだけ円滑かつ適格な診療を行うために先生の IDパスワードを秘書と共有して診療されました。

しかし、「裁判は、規則を破ったかどうかという客観的判断の積み重ねである。それ故、医療現場の実情や新しいシステムの導入などの社会事情は2次的な判断になる」ということの様で、裁判官には、「梅原先生は先見の明があったかもしれませんが、それでも学内規則違反でしょう。」という判断になります。

確かに形式的にはそのとおりですが、是非、裁判官には現状を理解し、社会の実情に沿った決定を出して欲しいと望んでいます。

金沢医大職員の大半の方々は、大学や病院を良くしようとされています。梅原先生は、間違った運営について何度か理事長に直言し、教授会で発言されて来られました。全て金沢医大の診療や研究教育を向上させるために行なわれましたが、聞き入れられる事はありませんでした。

今回の裁判は、結果の如何に関わらず、金沢医大の内情を世間に知らせることが出来たと信じています。

これまで、梅原先生のために本当に多くの方々から温かいご支援を頂きました。金沢医大の中でも多くの良識ある教授や先生方から強い応援を受けられました。一緒に働いていた講座の先生11名から、梅原先生の復帰を願う署名を裁判所に出して頂きました。

患者会の皆さんからは、7520人もの署名を送って頂きました。共同研究や研究班、学会等で交流のある全国の先生方から1070人もの署名を頂きました。27人の患者さんからは、主治医として早く診療して欲しいと切実な嘆願書を裁判所に提出して頂きました。

皆様からの強い支えの御陰をもちまして、今日まで挫けずにやって来られました。

多くの想像もしない困難には合いましたが、それを上回る皆様のご好意や善意を戴けましたことは、梅原先生の人生でかけがえのない宝物になったと存じます。本当にありがとうございました。

梅原先生を支援する患者会

27年3月20日

 

梅原先生から裁判の経過のお知らせがありました。

梅原先生より下記、裁判の経過報告をいただきました。


ご支援頂いています皆様へ

これまでの皆様の温かいご支援に心から感謝申し上げます。

地位仮保全裁判の経過についてご報告させて頂きます。

9月1日(月)が審尋終了日の予定だったのですが、期日に間に合うように当方から提出した準備書面に対して、大学側が再度反論書を提出したいとのことで、9月26日が最終期日となりました。それによって、裁判官の決定はおそらく10月上旬頃と伺っています。

皆様から頂きました署名を裁判所に提出させて頂きました。患者様、支援医師の皆様に集めて頂き、合計8586名にも上りました。多くの方々の手によって支えられていることを本当に幸せに感じています。また、医局のほとんどの先生から、私の早期復職の嘆願書を裁判所に提出して頂きました。皆さんの温かい支援で、今日まで戦う事が出来たと感謝の気持ちで一杯です。

10月に地位保全が認められて大学に復職し、これまでの診療研究が再開できますことを信じています。しかし、願い通りにスムーズに進まない場合もあるようです。大学という高次の公的教育医療機関が、裁判所決定を受け入れないとは考えたくはないですが、理事長(大学側)が高裁に控訴する可能性もあると聞きました。ただ、その場合でも3ヶ月程で結審するであろうと弁護士さんから伺っています。

皆さんにお会い出来る日まで頑張り続けますので、もうしばらく、温かいご支援を宜しくお願い致します。

9月3日
梅原 久範

御署名の期日は8月25日までとなります。

いつもご支援ありがとうございます。

当初の想定を大きく上回る御署名をいただき、私たちも嬉しさを感じております。

今後の署名活動についてお知らせいたします。

9月1日が梅原先生の裁判の結審となりますので、ご賛同いただける方は
8月25日までに事務局に御署名を郵送下さい。

なにとぞ、よろしくお願い申しげます。