5月1日、私たち患者一同は、梅原教授復職の嘆願のため、金沢医科大学病院を訪れました。その時の病院側の対応に、強い憤りを感じています。
私たちのところに届いた、患者さんたちの声をまとめました。
2014年5月8日
金沢医科大学病院
病院長 松本 忠美 殿
抗議兼質問状
梅原久範先生を支援する患者会
前略
去る5月1日午後3時に、事前に病院に連絡した上で、理事長 竹越 襄氏と病院長 松本忠美氏に対して梅原先生の早期復職を嘆願しに伺いました。その時の病院側の対応に対し、強い憤りを感じ、ここにその抗議の文書を送ります。
5月1日は雨上がりで気温が低く、冷たい風が吹きすさぶ中、「梅原久範先生の早期復職」を嘆願に伺いました。嘆願に行った27名は、みんな難病患者でありその家族でした。間質性肺炎で酸素ボンベを引きながら参加された方、レーノー現象で手足が真っ白になり血流が悪くなった方、リウマチで杖をつきながら、風にあおられ、それでも必死で立って嘆願している高齢者の方、身体に強い痛みを感じながらも参加された方、全員が梅原先生を私達患者に返して欲しい一心であの場に留まっていた、文字通り一人一人が「患者」なのです。翌朝は体調を崩され頭痛や風邪を引かれてしまった方、寝込んでしまわれた方もいます。
そんな難病患者であることを重々承知していながら、「他の患者に迷惑がかかるから」と正面玄関から、敷地外の歩道まで私達を追いやり、長時間あの寒さの中、患者を放置したあの対応は、もはや、病院とは言えないと断言しても良いのではないかと感じています。嘆願しに行った患者の中には、直前まで、病院内で診察を受けていた方もおられました。私たちは「患者」なのです。私たちは「批判・抗議」をしに行ったわけではありません。「お願い」に行ったのです。私達の一人が、病院に来られていた他の患者の方々に、「ご迷惑になりますか?」と尋ねたところ、「全くそんなことはない、ここで嘆願しても構わない」と答えて下さいました。何故、私達は病院の外、しかも敷地外まで追い払われたのでしょうか?その理由を教えて下さい。20人くらいの見舞客や、集団が出入りすることはあるでしょう。まして、私達は武器を持って騒いでいたわけでもなく、致命的な感染症を持っていたわけでもありません。どのようなふるいにかけられて、地域の公的存在である大学病院から、私達が敷地外に追いやられたのか、その理由を回答して下さい。
どなたかが「病院の担当者も中で待っているので、コメントをまとめませんか」と言われました。患者が嘆願しに来ているのに、病院優先のこの思考が理解出来ません。しかも、担当者がいるならせめて対応に出て来て頂きたかったです。誰一人、私達患者の事を気遣う方は病院側にはおられませんでした。冷えが大敵とされるリウマチ・膠原病患者を外に立たせておいて、担当者は暖かい室内で待機していた。この事実に強い怒りと憤りを禁じ得ません。
理事長や病院長に是が非でも対応して下さいとは申していません。他の患者の方々に本当にご迷惑がかかるのであれば、中に入れて下さいとごり押しも致しませんでした。しかしせめて、担当者には私たちの全員がいた場所までお越し願い、私達の声を直接聞いて戴く誠意を示して欲しかったです。しかし、病院側はそんな誠意ある対応をしなかったどころか、広報の2人の方が、私達の写真を撮り名簿を持って、新聞記者にコメントを求められているのを横で盗み聞きし、メモを取っていました。患者の一人が、「何の為にそのようなことをされているのですか?私達をチェックして、今後、病院に来させないようにする、或いは何らかの報復をするおつもりですか?」と尋ねました。答えは、「そんなつもりはありません」とだけで、後はしどろもどろで逃げて行かれました。何の必要があって、何の目的であのような行動を広報の方がされたのか、その意図を明確にご回答下さい。
梅原先生が主治医のある患者の方が、内視鏡科の医師に診察して貰いました。内視鏡で食道を診て頂いたところ、「食道にカビがいっぱい生えていますねぇ〜」と言われ、その患者の方は大変驚き不安でいっぱいで、「先生、じゃあどうしたらいいのですか?」と切実に尋ねられました。その返事は、「まぁ〜、元気でおることやろなぁ〜」「元気でおるにはどうしたらいいやろなぁ〜」とふざけて人をからかうような口調で傍にいた看護師さんか看護助手さんに話しかけられ、当の患者の方には真っ当な回答はおろか、処方すらせず、帰らせたのです。その患者の方はショックを受け、慌てて膠原病科に行き、その事実を述べられ、そこでお薬を出して貰えました。この医師として決して許されない対応が、梅原教授の患者であるからそういう対応であったのか、その医師がそもそも医師として人間として品性に欠ける資質であるからそういう対応であったのかは分かりません。しかしながら、こういった対応を、今後各科で梅原教授の患者であったというだけでなされる恐れを抱かずにはいられません。その為に、広報が写真を撮り、メモを取っていたのではないかとさえ懸念しております。
これが「患者さん中心の病院運営を行います」と、謳っている病院の対応でしょうか。とても残念です。悲しいです。
病院とは無条件で人の命を救ってくれる場所だと信じていました。金沢医科大学病院もそういう場所だと信じていました。しかし、金沢医科大学病院はそういう常識が通じない病院だったのでしょうか。繰り返し、残念で悲しくてたまりません。
最後に、重ねてお願い致します。
私達患者はいつも不安です。来年の桜は見られるのだろうかと心折れそうな日もあります。そんな心の奥深くまで診て下さり聴いて下さり、救って下さる梅原先生に診察して頂ける日が来ることを心から願っています。一日も早く、梅原先生の診察を受けさせて下さい。私達から梅原先生を奪わないで下さい。私達の元に梅原先生を返して下さい。心から深くお願い申し上げます。
草々
この話をもっと大きなものにすることはできないのでしょうか?
マスコミに訴えるとか・・・私にはそんなことしか思いつきません。
嘆願をされに行った方々、大変な思いをしていかれたのに、一体どういうことなのでしょうか?
奥井さん、ありがとうございます。
読んで下さっている方がいることを嬉しく思います。
報道機関には本文を郵送しております。
また、病院側からの回答が届いたら各報道機関にもお知らせする予定です。
金沢医科大学の株をあげたのは、梅原先生です。臨床、研究、教育と、寝る間を惜しんで頑張ってこられた先生のことを、一番よく知っておられる患者様ですし、その声を無視するなんて、医療従事者とは言えません。
病院にとっても大切な患者様の為に、早く梅原先生を復帰させてあげて下さい。
高橋恵子様
コメントをお寄せ下さり有り難うございます。
私達患者も梅原先生は、医科大の誇りであると思っています。そんな素晴らしい先生を解雇する大学の考えが
全く理解出来ません。大学にとっても患者にとっても医療全般にとっても大きな損失だと思います。
1日も早い梅原先生の復職に、全力を注ぎたいと思います。
どうか、今後共ご支援ご協力をお願い致します。